高田川部屋の三段目の勝武士さん(本名・末武清考)が、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため死去したことが判明しました。
勝武士さん(本名・末武清考)は28歳。
若い人はコロナは重篤しにくいと言われていますが、何か持病や基礎疾患はあったのか調べたところ、糖尿病を発症していたことが判明しました。
新型コロナウイルスに感染した経過も時系列でまとめました。
パッと読める目次
勝武士(末武清考)がコロナウイルスのため死去
日本相撲協会は13日、新型コロナウイルス感染のため入院していた高田川部屋の三段目の勝武士さん(本名・末武清考)が、同日にコロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため死去したことを発表した。28歳だった。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200513-25130226-nksports-fight
28歳という若さで、高田川部屋の力士・勝武士さん(本名・末武清考)が死去しました。
20代初の死亡者ということで、相撲界をはじめ日本中に衝撃が走りました。
勝武士(末武清考)のコロナ発症経緯
勝武士のコロナウイルス発症の経緯は以下の通りです。
▽4月4、5日 38度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらず。
▽4月4、4日 近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず。
▽4月7日 近隣の医院にも相談したが、医療機関は見つからず。
▽4月8日 熱が下がらず血痰(けったん)が見られたため救急車を呼んだが、なかなか受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。簡易検査の結果は陰性。
▽4月9日 状態が悪化し、別の大学病院へ転院。
▽4月10日 PCR検査で陽性と判定。
▽4月19日 状態が悪化し、集中治療室で治療を受ける。
▽5月13日 死去。
コロナを発症したような発熱の症状がでたのは4月4日。
保健所や近隣の病院に電話などで何度も問い合わせましたが入院先が見つからず、4日間も苦しい日々を過ごされました。
4月8日にようやく入院できましたが、血たんが出るまで症状は悪化していました。
その日のコロナウイルスの検査結果は陰性だったとのこと。
その後4月10日にPCR検査で陽性と判定され、集中治療室での治療をしていた最中の訃報でした。
勝武士(末武清考)の持病は糖尿病!
若く、体力がある若い力士が新型コロナウイルスにより国内で初めて死亡しました。
28歳で若く、力士ということで体力もあると思われますが、なぜコロナ重篤化し、死亡に至ったのでしょうか。
調べたところ、勝武士(末武清考)は2014年に糖尿病を発症していました。
過去には糖尿病による体調不良で不戦敗も経験していました。
4日目の三段目の取組で、珍事が起きていた。西54枚目の勝武士(24=高田川)は土俵下の控えで全身が紅潮して手が震え、取組直前で異例の不戦敗。審判で異変に気づいた峰崎親方(元前頭三杉磯)から「相撲は取れるか」と聞かれると「できれば、このまま帰りたいです…」と訴えた。相手の朱鷺ノ若も「審判の親方から『不戦(勝)だよ』と。ビックリした」。峰崎親方も「初めてだよ」と驚きを隠さなかった。
日刊スポーツより引用
当時は定期通院しておらず、当日薬も飲んでいなかったことから体調不良を起こしました。
WHO(世界保健機関)は新型コロナウイルス感染や重症化の危険因子の1つに「肥満」も挙げています。
その後の病状は不明ですが、糖尿病と肥満、この2つがコロナ重症化の危険因子に入っています。
持病があると重篤化しやすいようです…。
勝武士(力士)のWikiプロフィールと相撲成績
名前:勝武士太郎(しょうぶしたろう)
本名 末武清考
生年月日 平成3年11月4日
年齢:28歳
出身地:山梨県甲斐市
身長:166センチ
体重:111.2キロ
血液型:O
所属部屋:高田川
改名歴:勝武士 太郎 → 勝武士 清孝 → 彈丸 一風 → 勝武士 幹士
初土俵:平成19年3月
山梨県出身の勝武士こと末武清考さんは、竜王中学校出身です。
在学中に高田川親方のスカウトがきっかけで相撲に興味を持ち、中学卒業後に相撲界に入りました。
柔道部に偵察に来た親方に、光る原石だ!とその才能を見初められたようですね!
気になる相撲の成績結果はこちら。
生涯成績:在位場所78 取組538 勝260 負279
- 三段目:在位場所48 取組335 勝147 負189
- 序二段:在場所26 取組182 勝99 負83
- 序ノ口:在場所3 取組21 勝14 負7
- 前相撲戦歴:1場所
初土俵は平成19年3月でした。
勝武士(力士)の得意技は「初っ切り」相撲動画
サービス精神旺盛だったという勝武士は、初っ切りが得意技だったようです。
「初っ切り」の技を動画でみてみましょう。
勝武士さん…、信じたくない。
竜電関の付き人を長年務めていて、花道で取組を見守る姿がもう見れないなんて…。
取組結果も毎場所チェックしてた力士です。
2015年、彼の地元・山梨巡業で「晴れ舞台」となった初切の一部分の動画(冒頭の右側が勝武士さん)を置いておきます。
どうか安らかに…。 pic.twitter.com/YhHmdeYtSf— 甲魂 (@idolinger14) May 13, 2020
人生これから!というときに新型コロナによってお亡くなりになった勝武士。
ご冥福をお祈り申し上げます。
ネットの声
人一倍どころか何倍も体力があったでしょうに。
怖いですね。
ご冥福をお祈りします。
さらっとニュースにしていますが、これは大問題なんじゃなかろうかと思います。
共同生活をしていた中でということであればどんな対策をとっていたのだろう…